東京都豊島区は、かかりつけ医による新型コロナウイルス感染症ワクチンの個別接種で、薬剤師が医療機関にワクチンを配送する取り組みを進めている。区の保健所で仕分けしたワクチンは約40軒の保険薬局に運ばれ、薬剤師によって約200軒のクリニックへと届けられる。4月23日から業務を開始し、既に7592バイアルの配送実績がある。豊島区では、個別接種が全体の7割を占めており、薬剤師がワクチンの配送役を担うことで接種のスピードアップを狙う。
豊島区は区医師会と連携し、かかりつけ医による個別接種を推進してきた。通常は、保健所から接種を行うクリニックにワクチンが配送される仕組みだが、他の自治体に比べて個別接種の割合が高く、配送先が200軒のクリニックと分散されているため、配送業者を活用できない課題が浮き彫りになった。