O111の集団感染発生、病状は全員快方へ
8月5日、岐阜県は腸管出血性大腸菌O(オー)111の集団感染が発生したことを発表した。
O111が発生したのは、同県高山市の高山赤十字病院内の託児所「さくらっこ」。
3日に医療機関を受診した女児から菌が確認され、同機関が飛騨保健所に届けが出されたという。
これを受けて保健所が、同託児所の児童、職員、家族を対象に検査を実施したところ、新たに1歳から3歳までの幼児7人と、その家族2人の感染が確認されたという。
そのうち7人に下痢や発熱などの症状が認められたが、幸運にも全員軽傷で入院をした人はおらず、快方へ向かっているそうだ。
O111とは
O111は、病原性大腸菌(腸管出血性大腸菌)の一種で、強い毒性をもつ。
加熱が不十分な食べ物から感染することが多いほか、感染者の便から二次感染することもあり、激しい腹痛、下痢、血便などの症状が生じる。
また、HUS(溶血性尿毒症症候群)などの合併症を引き起こす場合もあり、H抗原をもたないO111:H-に感染すると、重篤な症状を引き起こす。
【動画HowTo】O111とは、どのようなものでしょうか?
感染経路を調査
飛騨保健所によると、O111が最初に発症したのは7月16日だという。
感染の理由は同一食品ではなく、菌が外部から持ち込まれた可能性が高いそうだ。保健所は、今後も検査を継続して感染経路を明らかにするかまえを示している。
▼外部リンク
岐阜県:腸管出血性大腸菌(O111)感染症の集団発生について
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/