富士製薬、海外事業本格化に向けて一歩前進
8月3日、富士製薬は、タイ医薬品製造受託企業のOLIC社を子会社化したことを発表した。
同社は、OLICの子会社化を通じて、海外事業を本格的に展開する構え。
中期経営計画「GOOD TO GREAT」で掲げた
「2015年までに海外で事業展開、医薬品企業として新たな競争優位を築いている」
という目標に向かって、一歩前進した。
世界中に顧客を抱えるOLIC
遺跡で有名なタイのアユタヤに位置するOLIC社は、医薬品等の製造受託では同国最大で、タイにおける信頼も厚い。
医薬品製造等のノウハウに定評を得ており、富士製薬をはじめ、日米欧を含む世界各国の大手製薬企業から専門的に受託しており、同社が製造した製品は、世界中に流通している。
また、タイ有数の工業団地に8万平方メートルを超える工場敷地を有し、約850人の従業員を抱えている。
OLIC子会社化で工場、技術、顧客の獲得
今回の子会社化では、富士製薬はOLICの工場と製造ノウハウを獲得することで、同社が抱える顧客層も取得することになる。
また、富士製薬の医薬製品の生産拠点をタイに移す事で、国内でのコスト競争力を高められる利点もある。
2015年までに、海外で競争優位を築くという同社の目標は果たして達成されるのだろうか。今後のOLIC子会社効果に期待が高まる。
▼外部リンク
富士製薬、タイ医薬品製造受託企業OLIC社を子会社化
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=316126&lindID=4