厚生労働省は2日、ファイザーの新型コロナウイルスワクチン「コミナティ筋注」を接種した医療従事者1人の死亡事例を公表した。新型コロナウイルスワクチンの接種者で死亡事例が報告されるのは初めて。
厚労省は、現段階ではワクチンとの因果関係は不明としているが、専門家によると、死因として疑われるくも膜下出血とワクチン接種を関連付ける事例はこれまで報告されていないという。今後、専門家による評価や審議会での検討を速やかに行い、ワクチン接種の安全性を評価する予定。
死亡事例が公表されたのは60歳代の女性で、2月26日に接種し、1日にくも膜下出血と推定される症状を発症し、同日に死亡した。2日に医療機関から厚生労働省に報告された。女性に基礎疾患・アレルギー歴はないという。
報告者からは、現時点でワクチン接種との因果関係は評価不能と報告されている。