■厚労省が見解
厚生労働省は23日、世界保健機関(WHO)が実施した新型コロナウイルス感染症治療薬「レムデシビル」を対象とした臨床試験で、死亡率の改善効果が認められないとする中間結果に対し、「臨床試験の結果に対する詳細な評価・検証を待つ必要がある」との見解を発表した。
レムデシビルは、5月に行われた国内での特例承認を皮切りに、欧州や米国でも承認されている。ただ、15日にWHOが発表した30カ国405病院の入院患者約1万1000人を対象に実施した非盲検臨床試験の中間結果では、標準治療群の死亡リスクに対し、レムデシビル群では有意な低下が認められなかった。WHOは「ほとんど効果が認められないか、全く効果が認められなかったようだ」との見解を示した。