厚生労働省の山本史審議官(医薬担当)は11日、札幌市で開かれた日本薬剤師会学術大会で講演し、来年8月に施行予定の薬局認定制度について、「地域の他職種、他施設とどう情報共有し、患者のためにネットワークを組んで仕事をするかが制度の肝だ」とし、「最終的にはOTC医薬品の取り扱いを含め、フルスペックの薬局を実現してほしい」と求めた。さらに「点数が付いたことしかしていないと、他の薬局の先を行くサービスは提供できない」と述べ、先手を打つ取り組みを促した。
山本氏は、改正薬機法で先駆的医薬品や条件付き早期承認などが法制化されたことを受け、「(革新的な医薬品を供給していく上で)医療現場や地域として、しっかりと受け止めていく必要があり、その受け皿を評価していくために薬局や薬剤師の機能を見直すことにした」と述べ、薬局認定制度を導入した目的を説明した。