不活性化ワクチン
日本でもいよいよ導入されることになった不活性化ワクチンについて、厚生労働省は、4種混合ワクチンを11月から定期予防接種に導入する方針を決定した。
小児に通常、1回0.5 mLずつを3回、いずれも3週間以上の間隔で皮下に注射し、さらに6か月以上の間隔をおいて、1回皮下に注射する。不活性ワクチンの導入でより安全なワクチン接種が望まれる。
ポリオワクチン
ワクチン後進国といわれるわが国日本では、ポリオ生ワクチンが長年使われてきた。
ポリオは1905年にスウェーデンで1000人以上の麻痺患者が発生、また、1916年には米国で27000人以上の麻痺患者が出て約6000人が死亡したという記録がある。日本では昭和24~36年頃、年間のポリオ患者数は1000~5000人、死亡者は100~1000人に達したが、昭和36年に普及しはじめたポリオ生ワクチンにより、患者・死亡者数は激減した。その反面、生ワクチンを使用していることで稀に、ポリオワクチンによる麻痺例がみられていた。
▼外部リンク
厚生労働省 第4回 不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/pdf