12月や1月は、忘年会や新年会でお酒を飲む機会が増える人も多いでしょう。ついついお酒が過ぎて、家に帰ったら奥さんに怒られた、という男性諸君はいらっしゃいませんか?
(この画像はイメージです Naypong/FreeDigitalPhotos.net)
お酒は、ほどよく飲めばストレス解消の手段になりますし、時に健康に良いと言われることもあります。一方で、お酒が原因で、家庭や人間関係が壊れてしまうこともあるのは、多くの人たちが知っていることでしょう。
アメリカで、お酒と夫婦の関係を調べた、興味深い調査の結果が発表されました。
この調査結果は、ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究機関が発表したもの。634組の夫婦を対象に、結婚後の9年間を追跡したものです。お酒を1度に6杯以上飲む人、泥酔するほど飲む人を「酒豪」として、離婚率との関係を分析しました。すると夫婦のどちらか一方が、「酒豪」の場合の離婚率は50%でした。一方で、2人とも「酒豪」には該当しないという夫婦の離婚率は30%。やはりお酒は夫婦の絆すらも壊してしまうのでしょうか。
ところが、2人揃って「酒豪」の夫婦の離婚率は、これまた30%。これは調査チームも少々意外に思った様子です。いずれにしてもお酒が2人の関係を壊してしまうのは、夫婦のどちらか一方だけが、お酒を飲む場合に限られると言ってよいようです。
研究チームでは、この結果は「酒豪」である本人は、「酒豪」のパートナーが起こす問題に対して、「耐性」があるのではないかと解釈しています。これも似た者夫婦、と表現されることの一つでしょうか。今回の調査結果は、結婚生活に関するカウンセリングなどにも役立つとされました。
とはいえ、飲み会のはしごで身体を壊しては元も子もありません。お酒はしっかりとコントロールして、末永く夫婦仲よく過ごしていきたいですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Heavy drinking is bad for marriage if one spouse drinks, but not both
http://www.buffalo.edu/news/releases/