PIVKA-IIの測定用試薬「Eテスト「TOSOH」II」を発売
エーザイ株式会社の診断薬事業を担う子会社であるエーディア株式会社は12月13日、東ソー株式会社が販売している全自動蛍光酵素免疫測定装置「AIAシリーズ」で測定可能な、肝細胞がん診断マーカーPIVKA-II測定用試薬「Eテスト「TOSOH」II(PIVKA-II)免疫反応試薬セット」を発売すると発表した。
血清中の異常な血液凝固第II因子(プロトロンビン)であるPIVKA-IIは、肝細胞がんの腫瘍マーカーとして広く用いられているが、今回の製品は、新たに医療現場で多く用いられているAIAシリーズに搭載可能なPIVKA-II測定用試薬。対応機種はAIA-2000、AIA-1800、AIA-900およびAIA-600IIとなっている。
(画像はプレスリリースより)
肝細胞がんにおける診断補助、治療効果判定で利便性をアップ
同製品は1包装100テスト用からなる試薬セットで、エーディアとの契約に基づいて東ソーが開発した。2013年6月19日に厚生労働省より、製造販売承認を取得している。発売に関しては、東ソーが製造を、エーディアは販売を担当し、エーザイが販売提携を行うとしている。
現在、エーディアではPIVKA-II測定用試薬のラインナップとして、カップ型酵素免疫測定法の「エイテストPIVKA-II」、電気化学発光免疫測定法の「ピコルミPIVKA-II」、全自動化学発光酵素免疫測定システム用の「ルミパルスPIVKA-IIエーザイ」を販売している。
同社は、AIAシリーズに対応するPIVKA-II測定用試薬を追加することにより、肝細胞がんに対する診断補助、治療効果判定における現場の利便性をさらに高め、多様なニーズの充足とベネフィット向上に貢献していくとしている。(紫音 裕)
▼外部リンク
エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/