バイリンガルにはこんなメリットがあった
2ヶ国語以上を話す人たちの間では、認知症の発症が遅くなるという興味深い結果がインドのニザム医科学研究所の調査によって明らかになりました。
(この画像はイメージです boulemonademoon/FreeDigitalPhotos.net)
調査対象となったのは、インドの648人の人たち。平均年齢は66歳で、認知症の診断を受けていました。このうち240人がアルツハイマー病、189人が脳血管障害による認知症、116人が前頭側頭型認知症でした。また、391人は2ヶ国語以上を話し、全体の14%にあたる人たちは非識字者でした。
2ヶ国語以上を話す人では、発症が遅くなる
いずれの認知症のタイプでも、2つ以上の言葉を話す人たちの間では平均で4年半、認知症の発症の年齢が高くなっていました。効果は、話す言葉の数が3ヶ国語、4カ国語と増えても変わりがありませんでした。また、この調査では「話す」ことができれば、読み書きができなくても、認知症にかかる割合に変化がでることが明らかになっています。
複数の言葉を話すことは、脳の一定の部分を活性化させ、結果的に認知症で起こる脳の変化を食い止めることができるのではないかと見られています。外国語を習得することには、仕事のためだったり、専門性を高めたり、趣味をより楽しむためだったりと色々な理由がありますが、こんなメリットがあったとは驚きです。早速今日から勉強してみたくなりますね。(唐土 ミツル)
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Speaking a Second Language May Delay Different Dementias
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