中央社会保険医療協議会薬価専門部会は27日、来年からの毎年薬価改定に向け、2020年度薬価調査の具体的な実施方法について議論した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、医療機関・薬局や医薬品卸など業界全体に負担が生じているため、診療側委員や医薬品卸の専門委員からは、通常改定と同様のスケジュールで調査、改定することへの反対意見が相次いだ。一方、支払側委員からは、政府方針を踏まえ通常改定の流れで調査を進めるよう求める声が上がった。同部会では、早急に業界団体から感染拡大の影響や今後の見通しなどをヒアリングしたい考え。
毎年薬価改定の実施をめぐっては、18年度の薬価制度抜本改革で、20年中に対象品目の範囲を設定することとされており、薬価専門部会で調査の実施方法を具体的に議論することとしていた。