日本医師会の釜萢敏常任理事(感染症危機管理対策担当)は22日の記者会見で、楽天が法人向けに販売している新型コロナウイルスPCR検査キットについて、「現場に大きな混乱をもたらす」と強い懸念を示した。実際には陽性にも関わらず陰性と判定されるおそれや、検体採取時に感染拡大することなどを問題視した。同様の製品が相次ぐことを防ぐため、規制の構築に向けて厚生労働省と協議する考えも示した。
日医が問題視したのは、楽天が出資するジェネシスヘルスケアが製造し、楽天が首都圏の法人向けに20日から販売している「新型コロナウイルスPCR検査キットCOVID-19PCR」。同ウイルスに特徴的なRNA配列が含まれているかどうかを判定できるとしている。