注意欠陥/多動性障害治療の現在
日本イーライリリー株式会社が、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療薬として経口液剤である「ストラテラ(R)内用液0.4%」(一般名:アトモキセチン塩酸塩)の発売を発表した。
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AD/HDの治療は、基本的に非薬物療法と薬物療法などの様々な治療を組み合わせて行う。薬物療法は、非薬物療法での症状コントロールが難しい場合や、症状が強い場合に用いられる。ADHDの治療薬には、不注意や多動性・衝動性を軽減させる効果があり、生活がスムーズになることで、本人や家族の自信が取り戻すことができ、周囲の人との関係も良好になるといったことが期待できるという。
ストラテラは、ノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害する中枢神経刺激薬で、投与2週間後から改善が見られる。また、依存リスクも極めて少ないことが確認されているという。
発売されたストラテラ内用液への期待
今回発売されたストラテラ内用液は、これまでのカプセル剤をニーズに合わせて改良し、経口液として服用のしやすさを最優先して開発されたもので、特にカプセルが飲みにくい患者向けとして、新たな治療の選択肢の幅を提供することとなった。
ストラテラは、アメリカで開発された医薬品で、2009年に日本での小児AD/HDへの処方を認可、次いで成人向けにも2012年に認可を取得している。(dirie)
▼外部リンク
日本イーライリリー株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/