注意報レベル越えは8道府県21か所
国立感染症研究所は3月13日、2020年第10週:3月2日~3月8日(3月11日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
2020年第10週の定点当たり報告数は3.13(患者報告数1万5,498)となり、前週の定点当たり報告数4.77より減少した。都道府県別では岩手県(8.86)、大阪府(7.32)、石川県(6.94)、京都府(5.87)、兵庫県(5.29)の順となっている。5県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、42都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約10.3万人(95%信頼区間9.0~11.5万人)となり、前週の推計値(約16.1万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約1.5万人、5~9歳が約4.0万人、10~14歳が約2.1万人、15~19歳が約0.5万人、20代が約0.5万人、30代が約0.8万人、40代が約0.5万人、50代が約0.2万人、60代が約0.1万人、70代以上が約0.2万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約721.8万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は108例で、前週(149例)より減少。35都道府県から報告があり、年齢別では0歳(4例)、1~9歳(46例)、10代(9例)、20代(1例)、30代(1例)、40代(1例)、60代(3例)、70代(21例)、80歳以上(22例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2020年第6週~2020年第10週)でAH1pdm09(55%)、B型(44%)、AH3亜型(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ