医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 【インフルエンザ流行レベルマップ第9週】警報超え8道府県17か所に減る-感染研

【インフルエンザ流行レベルマップ第9週】警報超え8道府県17か所に減る-感染研

読了時間:約 1分22秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年03月06日 PM03:30

今シーズン累計推計受診者数は700万人超え

国立感染症研究所は3月6日、2020年第9週:2月24日~3月1日(3月4日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより

2020年第9週の定点当たり報告数は4.77(患者報告数2万3,605)となり、前週の定点当たり報告数6.12より減少した。都道府県別では北海道(13.79)、(10.38)、大阪府(9.80)、岩手県(7.61)、愛知県(7.57)の順となっている。4府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、43都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。

定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約16.1万人(95%信頼区間14.1~18.2万人)となり、前週の推計値(約20.2万人)より減少。年齢別では、0~4歳が約1.9万人、5~9歳が約6.5万人、10~14歳が約3.9万人、15~19歳が約0.7万人、20代が約0.7万人、30代が約1.1万人、40代が約0.7万人、50代が約0.3万人、60代が約0.2万人、70代以上が約0.2万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約711.5万人となった。

・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。全国で警報レベルを超えている保健所地域は8道府県の計17か所、注意報レベルを超えている保健所地域は11道府県の39か所だった。

基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は149例で、前週(195例)より減少。36都道府県から報告があり、年齢別では0歳(9例)、1~9歳(65例)、10代(15例)、20代(1例)、30代(5例)、40代(4例)、50代(2例)、60代(9例)、70代(13例)、80歳以上(26例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間(2020年第5週~2020年第9週)でAH1pdm09(72%)、B型(27%)、AH3亜型(1%)の順だった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 加齢による認知機能低下、ミノサイクリンで予防の可能性-都医学研ほか
  • EBV感染、CAEBV対象ルキソリチニブの医師主導治験で22%完全奏効-科学大ほか
  • 若年層のHTLV-1性感染症例、短い潜伏期間で眼疾患発症-科学大ほか
  • ロボット手術による直腸がん手術、射精・性交機能に対し有益と判明-横浜市大
  • 前立腺がん、治療決定時SDMが患者の治療後「後悔」低減に関連-北大