医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【抗癌剤開発】揺らぐ日本の地位-アジア猛追に危機感共有

【抗癌剤開発】揺らぐ日本の地位-アジア猛追に危機感共有

読了時間:約 2分5秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年02月03日 AM10:45


■DIAが会議

癌領域の医薬品開発で日本の地位が揺らいでいる。世界同時開発が進む中、アジア諸国が治験インフラを整備し、治験実施国として名乗りを上げている。これらの国に対抗していくためには、治験に参加する患者1人当たりのコスト低減や症例登録のスピード向上をどう実現していくかが今後の課題だ。1月31日にDIAジャパンが開催した会議では、登壇した演者からアジア地域での抗癌剤開発の現状が紹介され、臨床試験で日本が除外される危機意識を共有した。

外資系製薬企業の立場としてノバルティスファーマの関根恵理氏は、「世界の治験コスト全体の約1割が日本に投資されているが、癌領域では国際共同治験に参加した施設で全体の7%、症例数は3%にとどまり、投入したリソースに対する生産性を達成できていない」との問題点を指摘した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外