1都1道6県の計9か所で注意報レベル超え

国立感染症研究所は11月22日、2019年第46週：11月11日～11月17日（11月20日現在）のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。

画像は感染研のウェブサイトより

2019年第46週の定点当たり報告数は1.84（患者報告数9,107）となり前週の定点当たり報告数1.03より増加した。都道府県別では北海道（4.60）、鹿児島県（3.71）、秋田県（3.67）、長崎県（3.63）、福岡県（3.23）の順となっている。41都道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられたが、2県で定点当たり報告数の増減に変化なく、4県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。

定点医療機関からの報告をもとにした推計受診者数については、現在システムの調整を行っていることから、可能となった時点から情報提供を行う予定だという。

警報・注意報は、地域を管轄する保健所単位で発生する仕組みになっている。前週まで警報レベルを超える地域のあった沖縄県の警報は解除され、全国で警報レベルを超えている保健所地域はなくなった。一方、注意報レベルを超えている保健所地域は1都1道6県の計9か所だった。

基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は95例で、前週（72例）より増加。35都道府県から報告があり、年齢別では0歳（5例）、1～9歳（38例）、10代（7例）、30代（1例）、40代（2例）、50代（3例）、60代（8例）、70代（10例）、80歳以上（21例）だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の5週間（2019年第42～46週）ではAH1pdm09（94%）、AH3亜型（3%）、B型（3%）の順だった。（QLifePro編集部）