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京大 iPS細胞の性能の識別方法を開発~再生医療の安全性の向上に期待~

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2013年11月28日 AM06:00

ヒトiPS細胞とES細胞を大規模に解析

京都大学の山中伸弥教授(iPS細胞研究所)らの研究グループは、ヒトiPS細胞とES細胞を大規模に解析し、神経細胞へと誘導した際に未分化な細胞が残り、マウスの脳に移植すると奇形腫を形成する(品質が悪い)iPS細胞株があることを発見したと発表した。また、それら品質の悪い株には、ある特徴的な遺伝子が働いていることを明らかにしたという。

(画像はWikiメディアより引用)

今回の大規模解析の背景

ここ数年、iPS細胞とES細胞の違いについて様々な報告がなされてきたが、これまでの報告に関しては、比較に用いる細胞株の数が少ない、培養条件が統一されていないといった問題があった。そこで、今回はヒトiPS細胞49株、ヒトES細胞10株を同じ条件で培養し、それぞれの性能を比較検討したという。

再生医療への利用時、iPS細胞の品質を見分ける指標に

その結果、遺伝子の発現パターンやDNAのメチル化の状態については、単独の遺伝子で両者を識別することはできなかった。さらに、この品質の悪いiPS細胞株では共通して働く遺伝子があることも分かった。これらの結果をふまえると、今後、再生医療に使うiPS細胞から品質の悪いiPS細胞を取り除くことが可能になると考えられる。(鈴木ミホ)

▼外部リンク

京都大学 プレスリリース
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data

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