中央社会保険医療協議会は8日の総会で、病院薬剤師の病棟活動を評価する「病棟薬剤業務実施加算」の要件見直しについて議論した。厚生労働省は、薬剤管理指導料の施設基準も含め、現行で医療機関に2人以上の常勤薬剤師の配置を求めている要件の緩和や同加算の対象外となっている「ハイケアユニット入院管理料」の算定病棟も含めることなどを提案。委員から異論は出なかったことから、要件緩和と対象拡大の方向性が濃厚となった。
この日の総会で厚労省は、病棟薬剤業務実施加算の届出を行っている病院が全体の約2割程度で、病床数が多くなるにつれて届け出率が高くなっていること、約8割の施設が薬剤師不足を理由に同加算の届け出を行っていないことなどのデータを提示。