■中医協総会で議論
中央社会保険医療協議会は12日の総会で、インターネットを活用したオンライン診療や服薬指導など、医療現場におけるICTの活用をめぐって議論した。委員からは、オンライン服薬指導に対して「営利企業としての薬局の業務効率化に利用することを目的としている」と厳しい意見が飛び出し、「ハイリスク薬の服用患者を想定し、オンライン服薬指導上の留意点をもう一度整理する必要がある」との声が上がった。また、オンライン診療の算定要件に対して「厳格すぎて普及の足かせになっている。安全性に支障がない範囲であれば、要件を緩和すべき」と要件緩和を求める意見も出た。
この日の総会では、医療におけるICTの利活用をテーマに意見交換した。厚生労働省は、オンライン診療、服薬指導の実施状況や電子お薬手帳の使用実態などを提示。その上で、医療現場でICTの活用を進めるための課題などについて議論した。