日本医薬品卸売業連合会は23日、都内で第7回通常総会を開催し、事業報告・計画、収支決算・予算などを原案通り了承したほか、役員改選を行い、新会長に渡辺秀一氏(メディパルホールディングス社長)を選任した。渡辺氏は就任あいさつで、医薬品流通のあるべき姿の実現、果たすべき役割の全う、盤石な流通体制の構築、国際協調の充実の四つに注力していくことを表明すると共に、「卸が国民に対してどのような形で貢献できるのかを皆で考え、国民にとって分かりやすく、より信頼される存在を目指していく」と抱負を述べた。
渡辺氏が示した四つの重点事項は、[1]流通改善ガイドラインのさらなる遵守に取り組み、医薬品流通の本来あるべき姿の実現に向けて邁進する[2]医療保険制度や薬価制度のもと、国民から信頼が得られるよう、医薬品流通を担う卸が果たすべき役割を全うしていく[3]卸の安定供給機能を高めると共に、コンプライアンスを踏まえた盤石な流通体制の構築[4]グローバルな観点で日本の卸の役割を理解してもらう。2020年10月に開催されるIFPW東京総会を成功に導き、国際協調を充実していく――である。