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バイオ医薬品製造子会社を富士フイルムに売却へ-米バイオジェン

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2019年03月14日 PM12:15

9万リットルのバイオ医薬品が製造可能な設備を保有

米バイオジェン社は3月12日、富士フイルム株式会社と、デンマーク・ヒルロッドにあるバイオジェンのバイオ医薬品製造子会社を、最大で8億9000万ドルで富士フイルムに売却する株式譲渡契約を締結することに合意し、契約締結の一環として、両社が製造業務委託契約を締結したことを発表した。

ヒルロッドにあるバイオジェンの施設は、9万リットルのバイオ医薬品の製造が可能な設備があり、ラベリングと包装業務の機能、品質管理のためのラボと倉庫も有している。

今回の取引は慣習的な成立条件によって検証されるものだが、米国では1976年改訂のハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法の下での待機期間満了も含まれており、またデンマークの競争法ならびに韓国の独占規制および公正取引に関する法律に基づく買収条件完了後、2019年下半期に成立する見込み。約800名の製造子会社の社員は、富士フイルムの傘下で継続して雇用される。

「タイサブリ」をはじめとするバイオジェン製品の製造を継承

提携手続きの完了に伴い、富士フイルムは製造施設においてバイオジェンの製品である「タイサブリ(R)」、ならびに第三者契約に基づくバイオ医薬品の製造を継承する。また、バイオジェンは今回の取引完了後も、米ノースカロライナ州のリサーチトライアングルパーク(RTP)を継続して保有。また、現在スイスのソルトンに大規模なバイオ医薬品製造施設を建設中であり、2020年末までに稼働が可能になる見込み。

バイオジェンは税引き後、約1億3000万ドルから1億5000万ドル、また希釈化後一株当たり0.66ドルから0.76ドルの損失を計上する。この損失は将来の株式購入契約の最低保証に関連する約1億2000万ドルの損失を含む。(QLifePro編集部)

 

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