医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > ONO-5704/SI-613、変形性膝関節症を対象とした検証的試験で主要評価項目を達成-小野薬品ら

ONO-5704/SI-613、変形性膝関節症を対象とした検証的試験で主要評価項目を達成-小野薬品ら

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年02月21日 PM01:45

ヒアルロン酸とジクロフェナクを化学結合した薬剤

小野薬品工業株式会社は2月19日、生化学工業株式会社と日本で共同開発中の変形性関節症治療剤「ONO-5704/SI-613」の第3相臨床試験として進めている3つの臨床試験のうち、変形性膝関節症を対象とした検証的試験において、良好な結果を得たと発表した。

ONO-5704/SI-613は、生化学工業独自の薬剤結合技術を用いてヒアルロン酸とジクロフェナク(抗炎症薬)を化学結合した薬剤。ヒアルロン酸による関節機能改善効果に加え、徐放されるように設計されたジクロフェナクの鎮痛・抗炎症作用を併せ持つことから、変形性関節症や腱・靭帯付着部症に見られる痛みや炎症を、速やかに、かつ持続的に改善することが期待されている。

WOMACスコアにおいて、プラセボ群と比較し有意に改善

同試験は、変形性膝関節症患者を対象とした440例の無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験。ONO-5704/SI-613は、主要評価項目である初回投与12週間(4週ごとに3回投与)後のWOMACスコア(膝の痛みの評価指標)において、プラセボ群と比較して統計学的に有意な改善効果を示した。また、安全性についても、臨床上、顕在化した問題は認められなかった。

小野薬品および生化学工業は、全ての試験の終了後に、取得したデータを考慮のうえ、2020年前半の承認申請を目指している。なお、本件による両社の2019年3月期連結業績予想の変更はない。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK