肝線維症や肺線維症の診断精度を高める新たな方法の開発を目的に
株式会社ジーエヌアイグループは1月17日、コンピューターによる病理診断を行う米Reveal Biosciences社に投資することを決定したと発表した。
今回の投資目的は、AIやその他データマイニング手法を活用して、肝線維症ならびに肺線維症の診断精度を高める新たな方法を開発することであるという。投資後、同社の米子会社のGNI USA社は、Reveal Biosciences社の6%持分を保有する。
肝線維症ならびに肺線維症の患者にとって、精確な診断は、常に重要な課題だ。このような疾患の診断においては、画像診断が必須だが、その結果は医師の評価に左右される。また、診断プロセスに時間がかかり、診断結果が一定しないことは、医薬品候補の臨床開発や商品化の妨げとなる。さらに、両疾患の患者に対して精確な診断ができないことは、患者が適切かつ効果のある治療を受けることの妨げとなる。
医療サービス提供者と提携を進めるReveal Biosciences社
ジーエヌアイは、病理学分野において、より速くより精確に病理診断を実現できるAIなど、新たな技術を探索していたという。一方のReveal Biosciences社は2012年の設立以来、組織病理診断ツールの開発と商用化を行っている。同社は、米国の医療サービス提供者と順調に提携を進めており、高精度医療分野において大規模に、精確かつ再現性のある病理診断結果を提供している。
Reveal Biosciences社とジーエヌアイは、協働してアジアにおけるAI診断事業を拡大し、線維症患者に貢献したいと考えているという。なお、本件による2019年12月期連結業績への影響は無い見込み。
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