中央社会保険医療協議会は12日、来年10月に予定される消費税率10%への引き上げに伴う薬価改定の骨子案を総会で了承した。今回、通常改定と異なる臨時的な改定と位置づけ、改定前薬価に108分の110を乗じた額を超えないことを明記。厚生労働省は、医療現場の負担や円滑な流通の確保に十分留意して改定に取り組むとしている。
中医協は、既に来年10月に実勢価を踏まえた上で消費税率を上乗せする臨時改定を実施する方向で合意しており、これまで薬価専門部会で議論してきた内容を骨子としてまとめた。具体的には、今回の薬価改定について、通常改定と異なる臨時的な改定と位置づけ、現行の薬価算定方式を基本に、改定前薬価に108分の110を乗じた額を超えないこととした。