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貧血で認知症のリスクがアップ?

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2013年10月22日 PM08:00
貧血は、お年寄りの健康のバロメーター

「貧血」という言葉を知らない人はいないのではないでしょうか。古くから、比較的多くの人に見られる症状で、特にお年寄りでその割合が高くなります。例えばアメリカでは、65歳以上の人の23%に見られます。韓国・亜洲大学精神科および老化研究所のChang Hyung Hong氏らが、米国で行われた高齢者についての前向き研究「Health ABC試験」のデータを用いて、お年寄りの主な健康問題、認知症との関係を調べた結果、この「よく見られる」貧血は、実は重大な健康のバロメーターと言えることが判明しました。

(この画像はイメージです smarnad/FreeDigitalPhotos.net)

11年間にわたる調査の対象になったのは、70歳から79歳の2,552人です。調査開始時に、393人が貧血ありと診断されました。このうち、認知症を発症した人は22.7%にあたる89人でした。

一方、調査開始時に貧血でなかった2,159人では、認知症を発症したのは17.8%にあたる366人でした。そして、これらのデータを詳しく分析した結果、調査開始の時点で貧血だった人は、貧血でなかった人よりも、認知症を発症するリスクが約41%も高くなっていることがわかったのです。

貧血になると脳への酸素の供給が減ることも原因?

貧血と認知症の関係については、いくつかの解釈があります。貧血になって、血液と共に脳に供給される酸素が少なくなることが原因ではないかとする説も有力視されています。

よく見られる貧血は、食生活をはじめとした身近な方法で、予防や改善ができます。認知症の予防も兼ねて、定期的に貧血の状態をチェックし、必要な場合は早い時期に治療を開始することは、お年寄りの健康管理でのポイントとなりそうですね。(唐土 ミツル)

▼外部リンク

Anemia Linked to Increased Risk of Dementia
http://www.aan.com/PressRoom/Home/PressRelease/1199

Anemia and risk of dementia in older adults
http://www.neurology.org/content/81/6/528

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