■厚労省、厚科審制度部会で提案
厚生労働省は22日、厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会に、オンライン服薬指導のルール整備に向けた論点を示した。薬機法で薬剤師による対面での服薬指導が義務化されていることを踏まえ、「法令上、対面服薬指導義務の例外を設ける」ことを提案。「例外」の具体的内容については、オンライン診療のガイドラインや国家戦略特区での実証を踏まえ、▽対面の補完▽緊急対応▽服薬計画――といったルールを整備することを示した。さらに、調剤の一部や服薬指導を行う場所に、「職場などを含める」ことも提案したが、委員からは、「極めて限定的にすべき」など、慎重な意見が相次いだ。
オンライン服薬指導は、既に国家戦略特区に指定された福岡市、愛知県、兵庫県養父市の3地域で実証的に実施。患者が離島やへき地に居住し、医師のオンライン診療を受けていて、対面での服薬指導が難しい場合に限り、郵送などで医薬品を受け取れるようになっている。