厚生労働省の「国立高度専門医療研究センター(NC)の今後のあり方検討会」は15日、NCの研究業務に関する共通機能を横断的に支援する組織のあり方を議論した。厚労省は、6NCの法人格を維持しつつ、横断支援機能をNC内部の機能に位置づける案など「3類型」を提示。構成員は各案を支持して意見が分かれたことから、合意に達しなかった。
NCが持つべき機能をめぐって、前回の検討会では厚労省が「各NCの専門性を生かしつつ、特に知的財産や産学連携、診療情報や研究データの共有・管理などの共通機能は窓口を一本化した横断的な組織が必要」との考えを提示。これに対して、構成員からは法人レベルでの組織立ち上げなどを求める意見が出たものの、引き続き検討会で議論することとしていた。