アレルギー性結膜炎治療を目的として日本で開発した点眼剤
参天製薬株式会社は9月21日、抗アレルギー点眼剤DE-114A(一般名:エピナスチン塩酸塩)について、国内における製造販売承認の申請を行ったと発表した。
DE-114Aは、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社から導入し、同社がアレルギー性結膜炎の治療を目的として日本で開発した点眼剤で、日本で2013年から販売されている「アレジオン点眼液0.05%」の高用量製剤。DE-114Aの有効成分であるエピナスチン塩酸塩は、ヒスタミンのH1受容体への拮抗作用を主作用とし、さらに肥満細胞からの化学伝達物質の遊離・産生抑制作用を有している。
眼そう痒感および結膜充血を抑制
DE-114Aは、国内で実施した臨床試験により、アレルギー性結膜炎の主症状である眼そう痒感と結膜充血を抑制することが確認されている。重篤な副作用は、眼局所、全身ともに認められていないという。
アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、結膜に炎症を起こす病気。アレルギー疾患の有病率は世界的に増加しており、日本におけるアレルギー性結膜炎の患者は約2000万人と推測されている。アレルギー性結膜炎のなかでも、症状の出やすい時期が予測できる花粉などが原因の場合には、花粉が本格的に飛散する前に治療を開始する「初期療法」により、花粉飛散ピーク時の症状を抑制する効果が期待できるとしている。
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・参天製薬株式会社 ニュースリリース