都内でも患者が急増
今年の春から兵庫や大阪など関西を中心に風疹患者が急増し、厚生労働省が8年ぶりに全国自治体に注意喚起を促しており、今月から東京都内でも感染が広がっていることから、都は予防接種やうがいなど、感染対策の注意を呼びかけている。
風疹はくしゃみや咳などを通じて感染する飛沫感染でウイルスに感染し、発症すると熱や発疹などの症状が出る。
7月2日~7月8日の報告数は39件で、前週の報告数の14件から急増しており、今年に入ってからの感染人数で見ると112人が感染。
そのうち男性91人(うち20~39歳が57人)、女性21人と幼児期などに予防接種の対象外だった30代から40代の男性患者か目立っている。
妊娠中は要注意
また、妊娠初期の女性が風疹ウイルスに感染すると、胎児が難聴、心疾患、白内障などの障害(先天性風しん症候群)を持って生まれる恐れがあり、特に妊娠している女性は感染に注意するよう呼びかけている。
都は感染防止を呼びかけ、外出後の手洗いうがいの徹底や、マスクの着用、免疫を持たない若い世代に向けて予防接種を受けることも勧めている。
ワクチンの定期接種は、1歳児、5歳~15歳を対象としているが、国立感染症研究所は妊娠前の女性や、妊婦の家族や周囲にいる人もワクチン接種も行い感染を予防することが望ましいとしている。
▼外部リンク
東京都/報道発表資料
http://www.metro.tokyo.jp/