■厚労省運営会議が初会合
厚生労働省の「がんゲノム医療推進コンソーシアム運営会議」は1日、初会合を開き、ゲノム情報の集約やパネル検査の実用化など4分野に取り組む方針を示した。ゲノム情報の集約では、一度に複数の遺伝子変異を調べることができる遺伝子パネル検査のゲノム・臨床情報を国立がん研究センター内に設置した「がんゲノム情報管理センター(C-CAT)」への登録を義務づけ、創薬と個別化医療の開発につなげる。今後、4分野に取り組む上での課題を議論していく。
運営会議は、癌ゲノム医療が患者、国民に有益となることを目指し、コンソーシアムが持続可能な仕組みとなるための方向性を決める司令塔の役割を担う。具体的には、癌ゲノム医療を提供する医療機関、情報の集約・管理・利活用の体制、質の確保された効率的なゲノム検査実施体制、革新的診断・治療法を創出する仕組みなどを議論する。