医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 小児剤形開発で国際連携-製剤系学会に準備委設立へ

小児剤形開発で国際連携-製剤系学会に準備委設立へ

読了時間:約 2分24秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年08月24日 AM10:30


■世界に日本の技術発信も

採算性から製薬企業の支援が得られにくい小児用医薬品の剤形開発をめぐる現状を打開するため、日本のアカデミアが国際連携に乗り出す。欧州で小児用剤形の開発に取り組むコンソーシアム「EuPFI」と連携するため、国内の製剤研究者で構成する製剤機械技術学会に準備委員会を立ち上げ、日本側の窓口と位置づける構想だ。EuPFIが効率化を目指す五つの優先課題に対し、、日本医薬品添加剤協会など関連する他団体にワーキンググループを設置。年齢に適した製剤設計、味の評価方法、苦みマスキング等の問題解決を目指す。これまで小児用剤形の開発は大きな進展が見られなかったが、国際連携を足がかりに課題解決を前進させたい考えだ。

小児用医薬品については、未だに約7割が添付文書に用法・用量、安全性等の記載がなく、投与する剤形も十分に開発されていないのが現状。こうした中、薬剤学の研究者で構成する日本薬剤学会では、個別化製剤フォーカスグループ(FG)を立ち上げ、治療上の見捨てられた孤児と言われる患児を救うため、子供が感じる薬の苦みや飲みにくさなどを解決する小児製剤の技術開発に向けた議論を重ねてきた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外
  • 【日病薬中四国ブロック会議】動き出す薬剤師出向計画‐アウトカム意識が重要に
  • 【財政審】中間年改定は全品目実施を-スイッチOTC推進促す