MCI・プレMCIの被験者を対象に
株式会社島津製作所と株式会社伊藤園、筑波大学発ベンチャーの株式会社MCBIは6月21日、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を対象とした臨床試験「抹茶の認知機能低下抑制効果を評価する試験」を行うことで合意したと発表した。
画像はリリースより
厚生労働省の発表によると、2025年には65歳以上の認知症高齢者の数が約700万人(5人に1人)に増加すると予測されており、認知症予防は喫緊の社会的課題となっている。
総予算2億円、1年かけて総合的な面から解析
この臨床試験では、MCIおよびプレクリニカル期(プレMCI)の被験者を対象に「抹茶を摂取することで認知機能の改善がみられるか」を検証し、飲料を含めた食事など生活習慣の改善による認知症予防につなげていきたいと考え。総予算約2億円を投じて1年をかけ、抹茶摂取の介入前後において、被験者への各種認知機能検査、血中バイオマーカー測定、血中動態分析、脳イメージング(fNIRS、アミロイドPET)、睡眠調査など、これまでにない総合的な面からの解析を実施する世界で初めての研究となるという。
なお、同試験には3社の他に、医療法人社団創知会や国内大学医療機関が参加。また、世界初のアルツハイマー型認知症の治療薬「アリセプト」の開発者である同志社大学の杉本八郎客員教授や医療統計の専門家もアドバイザーとして研究に参加する予定。
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・株式会社島津製作所 プレスリリース