■医薬品の開発投資は高水準
総務省統計局は16日、「2016年科学技術研究調査」の結果を公表した。15年度の企業や大学の科学技術研究費の総額は、前年度比0.2%減の18兆9391億円と、過去最高となった前年から一転して、3年ぶりに減少した。産業別では「医薬品製造業」が1兆4577億円で、前年度から2.5%減少。自動車や航空機、船舶などを製造する「輸送用機械器具製造業」の2兆9529億円、パソコンや映像・音響機器など「情報通信機械器具製造業」の1兆5476億円に続き、3番目に企業研究費が多く、全産業の10.7%を占めた。
国内総生産(GDP)に対する研究費の比率は、前年度比0.10ポイント減の3.56%と、3年ぶりに低下した。米・英・独・仏・伊などの主要8カ国の中で最も高い水準を維持している。