医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 米アバニア社買収契約を締結、神経疾患領域へ本格参入-大塚製薬

米アバニア社買収契約を締結、神経疾患領域へ本格参入-大塚製薬

読了時間:約 1分3秒
2014年12月05日 PM03:26

中枢神経系分野の開発を行うベンチャー企業

大塚製薬株式会社は12月2日、米バイオベンチャー企業であるアバニア ファーマシューティカルズ インク(アバニア社)を買収したことを発表した。


この画像はイメージです

アバニア社は、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、片頭痛などの中枢神経系分野の開発を行っているベンチャー企業。同社は2011年2月に、米国にて世界初の情動調節障害(PBA)治療薬「ニューデクスタ(NUEDEXTA(R)) 20 mg/10 mgカプセル」(一般名:臭化水素酸デキストロメトルファン/硫酸キニジン)を発売している。

また、アルツハイマー型認知症に伴う行動障害の適応をターゲットとした新規開発化合物「AVP-786」の開発を進めている。AVP-786については、今年10月に行われた米国神経学会において、その有効性と安全性を実証するフェーズ2試験結果を発表しており、現在はフェーズ3臨床試験の準備を進めているという。

神経疾患領域への参入、中枢領域全体に事業拡大へ

今回の買収により、大塚製薬の神経疾患領域の拡大戦略が加速され、さらに神経疾患領域も含む中枢領域全体に広がることが期待される。大塚製薬の代表取締役社長 岩本太郎氏はニュースリリースで、

「今回のアバニア社の買収は、大塚製薬の精神疾患領域での経験と実績に、アバニア社の神経疾患領域での強みを融合することで、グローバルな中枢医薬品事業を更に発展できるものと確信しています。情動調節障害(PBA)に代表される全く未開拓な適応症に着眼し長年の努力によって医薬品を創出したアバニア社の創造力と実証は、当社の企業文化と一致するものです」

と述べている。(

▼外部リンク
大塚製薬株式会社 ニュースリリース

 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 砂糖が原因の脂質異常症、イノシトール・タウリン摂取で改善-名大
  • 熱性けいれん重積で「てんかん発症リスク」上昇、ビッグデータ解析で判明-京大ほか
  • 切除不能な局所進行食道がん、放射線化学療法にアテゾリズマブ併用が有効-国がん
  • 高血圧と脳心血管疾患死亡リスクの関連、中高年で明瞭-東邦大ほか
  • 月経前症候群/不快気分障害に対する漢方薬、処方実態が明らかに-近大ほか 
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい