医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 第一三共 制吐剤配合麻薬性鎮痛剤「CL-108」について米企業と開発販売契約を締結

第一三共 制吐剤配合麻薬性鎮痛剤「CL-108」について米企業と開発販売契約を締結

読了時間:約 1分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年08月13日 AM10:00

Charleston Laboratories Inc.との戦略的提携締結を発表

第一三共株式会社は8月7日、Charleston Laboratories Inc.の子会社であるLOCL Pharma Inc.との間で、」について今後の開発と米国における商業化に関する戦略的提携を行うことで合意したと発表した。


この画像はイメージです

この提携により、第一三共はCL-108の米国における独占的商業化に関する権利を取得する。それに伴い、契約一時金として1億米ドル、今後短期間に発生するマイルストンとして1億米ドル、申請・承認にかかるマイルストンとして最大4.5億米ドルを支払うこととなる。また、さらにグロスマージンにその変動に相応させてあらかじめ設定した2桁台の比率を乗じた額の支払いも行うという。

一方、Charleston社は、同剤の製品供給における責任を担い、米国におけるコ・プロモーションの権利を保有する。

中等度から重度の急性疼痛、オピオイド誘発性悪心・嘔吐低減を目的に

CL-108は、7.5mg、アセトアミノフェン325mg、プロメタジン12.5mgの配合錠。中等度から重度の急性疼痛およびオピオイド誘発性悪心・嘔吐の低減を目的に開発が進められており、現在第3相臨床試験の段階にある。

ヒドロコドンは疼痛治療剤として米国で年間1億3,000万件以上処方されているが、その約30%でオピオイド誘発性の悪心、15%で嘔吐の発生がみられる。CL-108は、こうした患者の副作用軽減に貢献する薬剤となることが期待されるという。(紫音 裕)

▼外部リンク
第一三共株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか