週1回の投与で血糖を良好にコントロール
武田薬品工業株式会社は3月7日、2型糖尿病治療薬トレラグリプチンコハク酸塩(一般名、開発コード:SYR-472)について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。
(画像はwikiメディアより引用)
トレラグリプチンコハク酸塩は、同社の100%出資子会社である武田カリフォルニアInc.が創製したジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤であり、週1回の投与で良好に血糖をコントロールできるという。
DPP-4は、インスリン分泌を促進する消化管ホルモンである「インクレチンホルモン」のグルカゴン様ペプチド-1とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドを不活性化させる。トレラグリプチンコハク酸塩は、このDPP-4を選択的かつ持続的に阻害することにより、インスリンの分泌を血糖に応じて高め、血糖値をコントロールするという。
国内臨床試験で良好な結果
今回の申請は、日本における2型糖尿病患者を対象として、有効性と安全性を評価した複数の第3相臨床試験の結果に基づいている。いずれの試験においても、週1回の投与で適切な血糖コントロールがもたらされており、同時に安全性や忍容性においても良好であることが確認されているという。
同薬により週1回投与の実現し、糖尿病患者の服薬アドヒアランスの向上に寄与することが期待される。(長澤 直)
▼外部リンク
武田薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2014/