会館建設に関しては、総会で現執行部提案による定期借地権を合わせた190坪での建設が否決されたことを受け、「改めて90坪で計算し直す必要がある。なるべく早く検討し、しかも皆さんの意見をじっくり聞き、現執行部の考えも含めて、合意が得られるよう考える」と、90坪による青写真を作成した上で、総会に諮りたいとした。
実際の組織作りは6月の総会での承認を得て以降となり、会計年度とのタイムラグが生じるが、「こういうケースは初めてなので、児玉会長とも相談し、事務局等とも話し合いながら、進めていこうと思う。直ちに変わる方が良いのか、きちんとしてから変わるべきか。少し日薬を離れていたので勉強も必要。都薬の仕事も少し整理してとは考えている」とした。
他団体との関係については、「何のために共同歩調をとるかと言えば、隷属するわけではなく、少なくとも共同歩調をとる相手は、医療をどう良くするかという目的のため。その中で、もし著しく薬剤師に非難がされていれば、そこはわが身に原因があれば修復する。相手側に誤解があるならば解かなければならない。違う字の競闘にならないよう、これからも協調したい」と述べた。
その上で「言うべきは言う、守るべきことは守る。中央社会保険医療協議会、社会保障審議会の時もそうだったが、決して弱腰であったとは思っていない。ただ、今やりたいことがうまく通るためには、協調関係でいないといけない。ぶつかり合っていても進まない。そこは整理したい」と医師会等との関係構築にも強い意欲を示した。
さらに、調剤薬局チェーンとの関係については、「明らかに非があればそこは指摘させてもらう。ただ、(会内に向けても)地域に貢献するのが薬局のあるべき姿と言っており、地域の中できちんとした、かかりつけ薬局として機能している薬局はわれわれの仲間。一概に排斥するつもりはない」とし、ドライな関係を維持するとした。
一方、89票という獲得票数と勝因に関しては「こんなにたくさんの支持がもらえるとは思っていなかった。望外な数字。その理由については正直分からない。もしかしたら、少し児玉会長が立候補が遅かったことがあり、その分早く運動ができたかもしれない。あまり話しが上手な方ではないので、繰り返し理解してもらえるよう努力したことなどが、任せてみようかなとなったのではないか」と感想を述べた。