医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > がん患者・家族の3人に1人が情報発信に意欲 がん情報の不足感実態調査結果

がん患者・家族の3人に1人が情報発信に意欲 がん情報の不足感実態調査結果

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年02月19日 PM01:30

京都大学大学院の中山健夫教授が監修

株式会社QLifeは2月10日、2013年度版「がん情報の不足感」実態調査結果を同社ホームページに掲載した。

(画像はプレスリリースより)

この調査は、厚生労働科学研究班『国民のがん情報不足感の解消に向けた「患者視点情報」のデータベース構築とその活用・影響に関する研究』の一環として行われたもの。京都大学大学院の中山健夫教授に監修を受け、京都大学医の倫理委員会の審査承認も得ている。

ブログやSNSの普及が後押しか

調査によると、がん患者・家族の3人に1人が情報発信意欲を持つことが明らかになったという。「他人・社会のため」を発信理由とする人は6割でもっとも多く、情報発信をきかっけに他人との交流が生まれるケースも多く見られたとしている。

具体的な発信方法の7割を占めたのがブログなどで、ブログやSNSの普及が後押しをしていると考えられる。発信を後悔している人はほとんどいなく、発信満足度はとても高いようだ。

監修にあたった中山教授は、

「患者の情報“収集”に関する調査はあっても、“発信”の実態はこれまでほとんど知られていなかった。行政や医療者が、患者の情報収集だけでなく、患者自身による情報発信を支援することで、世の中に患者視点の情報が増え、情報不足感の改善にもつながっていく可能性がある。」(株式会社QLife ニュースリリースより引用)

と述べている。(小林 周)

▼外部リンク

株式会社QLife プレスリリース
http://www.qlife.co.jp/news/5263.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
TimeLine: ,
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • ALS、オリゴデンドロサイト異常がマウスの運動障害を惹起-名大
  • 国内ASD患者の約30%で病的バリアント候補検出、全ゲノム解析で-名大
  • 乳がんTP53シグネチャーを用いた簡便な予後診断法を開発、特許取得-東北大
  • 胃がんの新たな治療標的発見、予後悪化にヒストンラクチル化が関与-科学大ほか
  • 白血病関連遺伝子ASXL1変異の血液による、動脈硬化誘導メカニズム解明-東大