医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > SBIファーマ ALAの経口投与による膀胱がんの術中診断法で特許査定を受ける

SBIファーマ ALAの経口投与による膀胱がんの術中診断法で特許査定を受ける

読了時間:約 46秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年01月30日 PM03:00

オーファンドラッグに指定されているALA

SBIホールディングス株式会社の子会社であるSBIファーマ株式会社は1月21日、ALA(5-アミノレブリン酸)の経口投与による膀胱がんの検出方法に関して特許査定を受けたことを発表した。SBIファーマは2013年7月4日に厚生労働省から、ALAについて希少疾病用医薬(オーファンドラッグ)としての指定を受け、高知大学とともに開発を進めてきた。

(この画像はイメージです)

ALAを用いた膀胱がんの術中診断

膀胱がんの摘出手術においては、腫瘍(がん)組織と正常な組織を迅速に識別して、腫瘍摘出率を上げ、残存腫瘍の発育・再発を回避することが求められている。

今回特許査定を受けた技術は、手術の数時間前に患者に対してALAを経口投与しておき、手術中に特殊な光を当てることで腫瘍部分を赤く光らせて正常な組織との識別を容易にし、より高い精度で腫瘍を検出させようとする診断方法だという。

ALAを用いた膀胱がんの術中診断薬としての開発は、既に医師の主導による治験のフェーズ3が終了しており、現在は医薬品製造販売承認申請の準備が進められている。(鈴木ミホ)

▼外部リンク

SBIファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.sbipharma.co.jp/pdf/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 中小規模事業所の職域健診での新規高血圧者、半年以内の受診率は7.5%-琉球大
  • MEFV遺伝子変異をもつIBDU、8割以上でコルヒチン治療が有効-札幌医科大
  • 腹部臓器異常を高精度に検出するAI開発、読影所見文+CT画像から-阪大
  • サルコペニア肥満予備群、体成分で簡便にスクリーニングする方法開発-阪大
  • 虚血後糸球体障害、DRP1阻害薬がATP低下によるポドサイト足突起癒合を改善-京大