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鳥居薬品 スギ花粉症に舌下投与型の減感作療法薬の承認を取得

読了時間:約 1分2秒
2014年01月28日 PM12:45

日本国内では初めての舌下投与型減感作療法薬

鳥居薬品株式会社は1月17日、スギ花粉症を対象にした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬として「シダトレン(R)スギ花粉舌下液」(200JAU/mLボトル、2,000JAU/mLボトル、2,000JAU/mLパック)の製造販売承認を取得した。発売時期は薬価収載後、決定次第の発表になるという。

(画像はwikiメディアより)

シダトレンは舌下に投与する減感作療法薬で、日本国内では初めての承認を取得したもの。従来の皮下注射による減感作療薬とは違い自宅で服薬でき、注射による痛みもなく治療できるのが特徴である。

国内で実施されたスギ花粉症患者を対象にした第3相臨床試験においては、有効性の主要評価項目である総合鼻症状薬物スコアが、同剤投与群ではプラセボ投与群と比較して統計学的に有意に低下し、花粉症症状の軽減効果が確認されているという。

スギ花粉症治療の新たな選択肢に

同剤の服用法は、増量期として投与開始後2週間、規定の用量を1日に1回、舌下に滴下し、2分間保持した後に飲み込む。その後5分間は飲食やうがいを控えるという。プレスリリースでは

鳥居薬品は、シダトレンがスギ花粉症治療の新たな選択肢として貢献できることを期待しております。(鳥居薬品株式会社 プレスリリースより引用)

と述べられている。同社は、減感作療法に関する正確な情報の普及のため、一般向け情報提供ウェブサイトも公開している。(小林 周)

▼外部リンク

鳥居薬品株式会社 プレスリリース
http://www.torii.co.jp/release/2014

トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ
http://www.torii-alg.jp/

 

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