2020年には約6,000人が乳房再建の見込み
アラガン・ジャパン株式会社は1月8日、ゲル充填人工乳房「ナトレル(R) 410 ブレスト・インプラント」を発売した。これに伴い1月21日、都内で発売記者会見を開催した。
厚生労働省中央社会保険医療協議会は2013年6月12日、乳房再建術に使用するラウンド型インプラントの保険適用を承認し、7月1日から適用が開始。次いで11月29日、アナトミカル型インプラントの保険適用も承認され、2014年1月8日からその適用が開始された。
国内では現在、1年間に約60,000人の乳がん患者が手術を行い、約4割の24,000人が乳房全摘となるという。このうち、最終的に乳房再建術を行うのは約3,400人だが、先の保険適用を受け、2020年には年間6,000人まで増加する見込みとしている。
材質、サイズの異なる204種類の人工乳房
今回、新発売されたナトレル 410 ブレスト・インプラントはアナトミカル型(しずく型)の人工乳房で、固さの異なる2種類のゲルを採用している。表面の加工は、組織との結合性を高め、皮膜内でのインプラントの移動抑制、皮膜収縮のリスクを軽減するために凹凸をつけたテクスチャードタイプ。さらにさまざまな幅、高さ、突出度の異なるパターンを採用することで204種類のバリエーションがあるという。
(同社の人工乳房)
すでに発売されているラウンド型のナトレル ブレスト インプラントと合わせるとその数は346種類にのぼり、患者の体系やニーズに応じた選択が可能となったとしている。
同社インプラント事業本部長の小林輝雄氏は「乳房再建術を行う先生方に情報を届け、セミナー等を企画することで技術的なサポートも行っていく」とし、患者に対しても「乳房再建について適切な情報を伝えるためのコンテンツ制作を行う。女性が自然に生きられる、そんな製品を届けられたら」と語った。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
アラガン・ジャパン株式会社
http://www.allergan.jp/