iPS細胞を用いたパーキンソン病治療の安全性研究進む
株式会社新日本科学は12月13日、京都大学iPS細胞研究所と共同で進めているiPS細胞由来の再生医療研究について、最新進捗状況を発表した。
新日本科学は、2013年2月13日付で京都大学iPS細胞研究所と「人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来神経細胞による脳移植治療実現化に向けた安全性試験法の確立」に関する共同研究契約を締結している。
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この契約に基づき、iPS細胞に由来するドパミン産生ニューロンを用いたパーキンソン病治療の安全性評価について研究を進めている。今回一連の共同研究の一環として、また京都大学iPS細胞研究所の髙橋淳教授が2015年に開始を目指している、患者本人から細胞を採取し移植する自家移植による臨床研究の安全性を担保するための非臨床試験として、同研究所で造腫瘍性試験を開始したという。
他家移植想定の造腫瘍性試験なども検討中
新日本科学と京都大学iPS細胞研究所では、今回の動物への移植による腫瘍化の有無を確認する非臨床試験の結果をもとにし、今後さらに患者本人以外から細胞を得て移植する、他家移植を想定した同様の造腫瘍性試験などについても検討を進めていく予定としている。再生医療の最前線として、今後の研究動向が注目される。(紫音 裕)
▼外部リンク
株式会社新日本科学 プレスリリース
http://www.snbl.co.jp/pdf/ir/
京都大学iPS細胞研究所 ホームページ
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/