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フィリップス 新型デジタル式乳房用X線撮影装置を発売

読了時間:約 1分19秒
2013年11月15日 PM09:01

大幅な被ばく量低減と高精細な画像を両立

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンが、新型デジタル式乳房用X線撮影装置「MicroDose mammography SI(マイクロドーズ・マンモグラフィ・エスアイ)」の販売を11月6日に開始したと発表した。

同装置は、ディテクタに入射するX線光子の数を直接デジタル信号として取り出すことで画像形成までの信号の劣化を抑えるフォトンカウンティング技術と、グリッドを用いずに散乱線を97%除去するマルチスリットスキャン技術により、従来のマンモグラフィに比べて平均40%の被ばく量低減を実現したという。

(画像はプレスリリースより)

スピーディで快適な検査を提供

「MicroDose mammography SI」はフォトンカウンティング技術により、ディテクタ内の残電荷消去が不要なため撮影間隔を短縮できるという。また、検査に必要な機能を集約した専用キーパッドを使用することで、1時間に最大15件の2方向撮影も可能。人工工学を重視したデザインや温かいディテクタなどにより、医療従事者と受診者双方にスピーディで快適な検査を提供するとしている。

1回の低線量撮影で臨床画像とスペクトラル情報を同時に収集

「MicroDose mammography SI」の「SI」とはスペクトラルイメージングの略で、透過物質によって異なるX線のスペクトラル情報を活用する技術のことである。同装置は、1回の低線量撮影で50μmの高精細画像と乳房の構成物質に関するスペクトラル情報を同時収集するシングルショットスペクトラルイメージングを、世界で初めて可能にしたという。

さらに、同時発売されるアプリケーションツール「Breast Density Measurement(ブレストデンシティメジャーメント)」を用いることで、スペクトラル情報から乳腺と脂肪組織を弁別して乳腺量や乳腺密度の自動算出が可能で、客観的な乳腺量評価をすることができるとしている。(鈴木ミホ)

▼外部リンク

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン プレスリリース
http://www.newscenter.philips.com/jp_ja/

 

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