医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > エリテック 急性リンパ芽球性白血病における第3相試験の患者組入れが完了

エリテック 急性リンパ芽球性白血病における第3相試験の患者組入れが完了

読了時間:約 1分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年09月25日 PM06:14

急性リンパ芽球性白血病試験

フランスのバイオ製薬企業エリテックは、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の第3相試験への患者組入れが完了したと発表した。ALLは悪性度の高い白血病。特に高齢患者と再発患者は、従来の治療薬に対する忍容性がない場合が多く、長期全生存率は10%から30%と非常に低いため、医療ニーズが高い。

今試験は、再発性又は難治性ALLの小児患者及び成人患者80例を対象とした多施設ランダム化対照臨床試験で、同社の主力製品「GRASPA(R)」を天然アスパラギナーゼと比較するもの。フランス・ベルギー・スペインで58施設が参加するという。

(画像はwikiメディアより引用)

試験の経緯

この試験は元々2009年に第2/3相試験として開始されたが、独立データ安全性モニタリング委員会(DSMB)が最初の患者60例のデータを検討した結果、第3相試験に移行し、治験実施計画書を変更せずに試験の続行を勧告した。

アスパラギナーゼは、その毒性プロファイルにより高齢者、虚弱患者における使用には制限がある。GRASPAは、酵素を赤血球内に封入して保護するため、従来の製剤よりも安全性が高く、臨床用途が広いという。

既に、再発性の小児及び成人患者における第1/2相試験と、新規にALLの診断を受けた55歳以上の患者における第2相試験を完了し、いずれの試験でも安全性プロファイルの改善と、良好な有効性を示すデータが得られているという。同社は、この製剤により、オンコロジー分野におけるニーズに応えることができることに大きな期待がもてると述べている。(堤朝子)

▼外部リンク

QLifePro プレス
https://www.qlifepro.com/press/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ