共同開発した治療剤が発売
株式会社三和化学研究所は、株式会社富士薬品が創製し、両社が共同開発を進めてきた痛風・高尿酸血症治療剤「ウリアデック(R)錠」(一般名:トピロキソスタット)の発売を開始したと発表した。
ウリアデック錠は、非プリン型の基本骨格を有するキサンチンオキシダーゼ阻害剤。プリン体の最終代謝産物である尿酸の生成に関与するキサンチン酸化還元酵素(XOR)に対し、選択的かつ可逆的な阻害作用により、尿酸の生成を抑制して血中尿酸濃度を低下させるという。
(画像はプレスリリースより)
メタボだけでなく、慢性腎臓病のリスクも
高尿酸血症は、痛風関節炎、痛風結節、尿路結石等の発症原因であることが広く知られている。また、肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病といったメタボリックシンドロームとの関連だけでなく、近年では、慢性腎臓病(CKD)のリスクが高まることも報告されている。日本では、30歳以上の成人男性の30%が高尿酸血症をもっていると言われるなど患者数は増加傾向にあり、高尿酸血症に対する治療の重要性が高まっているという。
ウリアデック錠の特徴は、確実な尿酸低下の作用があることと、軽度から中等度の腎機能障害患者に対しては、用量調整の必要がないということ。また、中等度腎機能障害患者においても、90%の治療目標達成率(血清尿酸値6.0mg/dL以下)を有することだという。
なお、共同開発先の富士薬品では、同剤を「トピロリック(R)錠」の製品名で販売するとしている。(堤朝子)
▼外部リンク
株式会社三和化学研究所 ニュースリリース
http://www.skk-net.com/