前立腺がん治療薬としては初のOD錠
アストラゼネカ株式会社(大阪府大阪市)は、前立腺がん治療薬「カソデックス(R)錠80mg」を、新規に口腔内崩壊錠(Oral Disintegrating Tablet:OD錠)に剤形を変えた「カソデックス(R)OD錠80mg」の承認を取得した、と8月20日発表した。
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前立腺がん治療薬としては初のOD錠となる。
高齢の前立腺がん患者にやさしい剤形へ
カソデックス(R)は非ステロイド性抗アンドロゲン剤。前立腺がんの内分泌療法における中心的な薬剤として10年の実績がある。口腔内で溶けるOD錠では、高齢者が多い前立腺がん患者の嚥下困難な状況や、複数の薬剤を服用する負担の軽減などに対応できるだろうとのこと。
がん治療におけるQOL向上
アストラゼネカ社は、「がん患者さん一人ひとりの“らしい生活”の実現に貢献する」というビジョンを掲げ、増加するがんである前立腺がん患者のQOL向上に貢献したいとしている。
投薬が長期間にわたる治療では、薬の飲みやすさも治療効果に影響する。今後も、さまざまな医薬品において、飲みやすさを重視した剤形変更の加速が予想される。(長澤 直)
▼外部リンク
アストラゼネカ株式会社プレスリリース
http://www.astrazeneca.co.jp/