大豆イソフラボン摂取の効果も
株式会社ヤクルト本社は7月18日、乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株(L.カゼイ・シロタ株)」を習慣的な摂取が乳がん発症リスクを低減させることに効果的であるという研究成果を発表した。また大豆イソフラボンの摂取が相乗的な効果を示すことも示された。
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研究は国内14の病院から選定した40~55歳の女性の初期乳がん患者306名と、乳がん患者1名に対して年齢・居住地域が似ている乳がん非罹患者2名を選定した662名について、過去の生活習慣を調べるケース・コントロール研究によって行われた。
その結果、L.カゼイ・シロタ株の摂取頻度が「週に4回未満」としたほうの乳がん発症を1とすると、摂取頻度が「週に4回以上」としたほうの乳がん発症リスクは0.65という数値になった。
「大変意義あること」とのコメント
ヤクルト本社にとってのこの研究の意義として発表記事では
「L.カゼイ・シロタ株は、これまでに表在性膀胱がんの再発予防効果や大腸がん発症リスクの低減など、がん予防に対して有用であることが種々の臨床試験で明らかにされてきました。今回、疫学研究で乳がん予防の面でもL.カゼイ・シロタ株が役立つ可能性が示されたことは大変意義あることです。」(ヤクルト本社発表記事より引用)
という中央研究所長・石川文保氏のコメントを掲載している。(小林 周)
▼外部リンク
株式会社ヤクルト本社 発表記事
http://www.yakult.co.jp/news/file.php?type=release&id