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熱帯病のワクチン開発に向け提携 エーザイとセービンワクチン研究所

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2012年09月16日 PM05:00
治療が難しい熱帯病

エーザイ株式会社(以下、)は、このたび、セービンワクチン研究所 (本部:ワシントンD.C.、プレジデント:Dr. Peter Hotez)に対し、同社が創製したワクチンアジュバントであるE6020および同化合物の関連情報を提供する契約を締結した。

目的は顧みられない熱帯病(NTDs: Neglected Tropical Diseases 以下、NTDs)のシャーガス病およびリーシュマニア症をターゲットとしたワクチン開発の支援である。

(画像はイメージです・足成より)

E6020は免疫機構をつかさどる受容体であるTLR4(Toll-like receptor 4)を介して生体の免疫機構を活性化する作用を有し、さまざまな抗原のワクチンに応用でき、ワクチンの有効性を高めることが期待されている。

同社は、過去最大の国際官民パートナーシップにより、2020年までにシャーガス病およびリーシュマニア症を含むNTD10疾患の制圧をめざす「ロンドン宣言」に参加している。

セービンワクチン研究所は、ワクチン治療およびNTDsの研究に特化した非営利組織。政府、営利・非営利企業、アカデミアと連携して、ワクチンにより予防可能な疾患やNTDsに対する革新的なワクチンの研究開発、医薬品アクセスの改善に向けたアドボカシー活動を推進している。

NTDsについて

NTDs: ブルーリ潰瘍、、嚢尾虫症、、ギニア虫感染症、包虫症、肝蛭症、睡眠病、、リンパ系フィラリア症、河盲症、狂犬病、住血吸虫症、土壌伝播寄生虫症、トラコーマ、トレポネーマ感染症。
(エーザイ株式会社ニュースリリースより引用)

NTDsは世界149の国と地域で蔓延しているとされており、このうち100か国の地域が、2種類以上のNTDsの蔓延地域となり、さらに30か国の地域では6種類以上のNTDsが蔓延しているとされている。

WHOによると、世界に27億人いるといわれている貧困層のうちの10億人を超える人々がNTDsにより健康を害していると推定されている。

特に、シャーガス病およびリーシュマニア症は、NTDsの中でも診断や治療が難しく、革新的かつ強力な疾病管理を必要とする疾患として位置づけられている。

▼外部リンク

エーザイ株式会社ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201265.html

日本熱帯医学会
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/society/jstm/

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