厚生労働省は、「平成23年受療行動調査の概況」を、2012年9月11日に発表しました。この調査は、岩手県、宮城県、福島県を除く全国の病院のうち、層化無作為抽出した一般病院(500 施設)を利用する患者に行われました。
調査票配布数は、192,885枚で、回収数は、152,4551枚。回収率は、79.0%。調査は外来患者と入院患者に実施され、診察までの待ち時間、診察時間、予約の状況、病院を選んだ理由、満足度などが調査されました。
(外来患者の項目別の満足度)
そのうち、外来患者の病院に対する全体的な「満足度」は、49.7%、「不満」と回答した者は 4.4%、入院患者の病院に対する全体的な「満足度」は、64.1%、「不満」と回答した者は、4.5%となり、外来患者の約半数は、満足を感じられていないと言うことが明らかになりました。
外来患者の項目の満足度をみると、「満足」の割合は、
・「医師との対話」 48.8%
・「医師による診療・治療内容」 46.7%
逆に、「不満」の割合は
・「診察時間」7.8%
・「精神的なケア」 6.0%
となりました。外来患者全体としての「満足」の割合は、前回調査(平成20年)と比べ、4.5ポイント低下し、「不満」の割合は、0.6ポイント低下しています。
また、入院患者の「満足」の割合は、
・「医師以外の病院スタッフの対応」 67.1%
・「医師との対話 」 63.0%
そして「不満」の割合は、
・「病室・浴 室・トイレ」11.2%
・「病室でのプライバシー保護の対応」が 7.5%
となり、前回調査と比較し、「満足」の割合は、1.9ポイント低下、「不満」の割合は、0.1ポイント低下しました。
(病院の種類別にみた外来患者の診察までの待ち時間、診察時間)
患者が不満に思っている「診察までの待ち時間」については、
・「15分以上30分未満」22.6%
・「30分以上1時間未満」21.0%
となりました。前回調査と比べて「30分未満」が4.1ポイント上昇、「30分以上1時間未満」が、1.5ポイント低下となっています。
さらに、「診察時間」ですが、
・「10分以上20分未満」21.8%
・「3分未満」13.8%
となりました。「3分未満」は、前回より2.1ポイント上昇、「3分以上10分未満」は、11.9ポイント低下、「10分以上20分未満」が、8.6ポイント上昇となっています。
▼外部リンク
厚生労働省 平成23年受療行動調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/